世界陸上がサブスクだったら、ここまで話題になったのか?
スポーツはエンターテインメントだとよく言うが、エンタメとはなんなのか?ユーザー目線で言えば有料か?無料か?そこに尽きるのではいかと思います。
サッカーはJ1の試合はおろか、日本代表の試合ですら北中米W杯アジア最終予選はアウェイはDAZN独占という事態、ボクシング世界戦は2022年の井岡一翔世界戦を最後にネット配信に舵を切りました。F1は2011年で地上波から撤退。観たいものには金を払うのが主流になりつつある。テレビがスポーツ観戦の中心であった時代は平成の途中くらいまで。もはや無料スポーツ観戦は限られ、大きな大会、試合はエンターテインメントとしてビッグビジネスで集金する時代なのです。最近ではWBCがテレビ局が払えないくらい放映権料が高騰しネットフリックス独占がニュースになったかばかり。
そんな中、9月「世界陸上2025 東京」は、久しぶりに地上波で、朝からぶち抜きオンエアという快挙をTBSが成し遂げた。織田裕二の名調子も話題を呼び、その前の大会を見てもいないし記録も名前すら知らなかった110mハードルの村竹ラシッド選手のジャンプ漫画ポーズにうなり、決勝後のインタビューではもらい泣きしそうになった。陸上好きではない人も一緒に熱狂できる、ひと時のナショナリズム高揚と言われれば確かにそうですが、これはエンタメというよりテレビにマッチした娯楽だと感じました。スポーツはこういう魅力もあるよねと感じた一瞬でした。
観る側の置かれているポジションもどんどん変わってきているのでしょう。たとえばPPVでお金を払うことは直接的に団体、大会に寄与することができる。つまりチケットを買って現地観戦と同格ではないか。一方、テレビは広告スポンサーに還元されるだけと考えたらいいことじゃん!
ただ、どこに、いつからサブスクに入ればいいのか問題。サッカーは最高峰プレミアリーグならU-NEXT、F1はフジかDAZN、ボクシングはタイトルマッチ、選手によりアマプラ、Abema、U-NEXT。WBCはネットフリックス。全部には入れない、いや入りたくない!計算しないと思わぬ出費が待っている。ユーザーには決して優しくない。
| サッカー | Formula One | ボクシング世界戦 | WBC |
| プレミアリーグ →U-NEXT2,189円(税込) | フジテレビnext 1,980円(税込) | Amazon Prime 600円(税込)広告あり | Netflix 890円(税込)広告あり |
| UEFAチャンピオンズリーグ→WOWOW 2,530円(税込) | DAZN 4,200円(税込)〜 | ABEMA 無料の場合あり | |
| Jリーグ →DAZN4,200円(税込)〜 | U-NEXT 2,189円(税込) | ||
| Lemino プレミアム月額990円(税込) |
※2025年9月段階 基本の月額契約の場合 変更の場合あり
じゃあ、世界陸上を有料サブスクで観る人がどれだけいるか?どんなに宣伝をしたとしても期待できなかったでしょう。地上波だから話題になった。井上尚弥は地上波ではなくなったが、未だ無料配信の試合もある。これは異例だと思う。井上尚弥サイドが無料で見られるように言っていると聞いたことがある。何億円ものお金が動いている中で尚弥しかできない動きですよね。通常グローバルでみるとスポーツコンテンツは有料、PPVが主流。日本国内ではテレビというメディアが強かったから反発する人も多い。まぁテレビ局側から言えば、放映権料の高騰もさることながらスポーツは視聴率が取れない、ユーザーが見てくれないからスポンサーがつきにくいという理由もあるとは思います。これは抗えない流れなんでしょう。厄介極まりないが、観たいものは観たいんです。できれば無料で・・

