三谷幸喜脚本 × 菅田将暉主演。
この組み合わせを聞いただけで、期待値がぐっと上がる。フジテレビが社運をかけて挑む意欲作「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」。
制作費は1話あたり8000万円超という噂もあり、久々の“大型本格ドラマ”の香りがする。
豪華キャストに視聴率が追いつかない?
主演・菅田将暉を筆頭に、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波という主役級の4人が顔を揃える豪華布陣。
しかし、初回の視聴率はやや伸び悩み。記事では「期待値に届かず」と書かれていた。
ただ、TVerでは200万回再生を突破しており、ドラマファンには確実に支持を得ているようだ。
第1話の失敗
第1話を見たときの正直な感想は、「登場人物が多すぎる!」。
次から次へとキャラが登場し物語が進まない。第1話は登場人物の多さゆえか、人物設定の紹介に終始した回だった。物語が進むというより、とにかく設定を見せる。それは王道なんですが、インパクトを重視したあまり、テンポがなかった。昨今のドラマで最も不可欠な要素の一つテンポがない。視聴者がついていけないと感じた理由でしょう。だって、ドラマ進まないんですもの。そもそも菅田将暉演じる久部三成が何をしたいのかわからないまま進む。最近のドラマでは“テンポ感”が命。そこが欠けた初回は、視聴者が離脱した最大の要因かもしれない。
とはいえ、私は割り切って見ていたので、比較的好感を持って見てました。一人ひとりのキャラクターを丁寧に立ち上げていく演出は見事だった。登場にちゃんと尺を割く。出来そうでできないですよ。しかも第2話にそれが生きていました。第2話でそれぞれのキャラが動き始めることで、初回の構築が活きている。“無駄に見える1話”が、実は物語の下地になっていたのだ。
後に
第2話:テンポが改善、物語が一気に動き出す!
第2話はまるで別ドラマのようにテンポが良く、非常にわかりやすい構成だった。
第1話を観ていた人には自然に入り込める展開で、物語がようやく「走り出した」印象。
ただし、主人公・菅田将暉演じる舞台演出家・久部にはまだ感情移入しにくい部分がまだ残る。
時代設定は昭和59年。確かに昭和末期、日本もバブルに入って浮かれていた時でした。その時代に関係あるのかどうか、昭和の久部の生き様と令和の視聴者がマッチできるのか疑問符はつきます。
しかし、お芝居的に言えば、第2話では久部のセリフ運びに、三谷幸喜らしい”セリフの妙”が光り始めた。会話楽しかったです。ここからの進化に期待します。
第3話への期待:ここからが三谷幸喜の真骨頂!
正直、視聴率から見て第1話で離脱した人が多数いると思いますが、それはもったいない!
三谷作品は往々にして、序盤で世界観をじっくり構築し、中盤で一気に展開する構成を取る。
10話構成なら、今はまさに“第1幕=設定の終わり”。
ここから、三谷幸喜が本領を発揮する“第2幕=展開パート”に突入する。
SNSやニュースで初回のネガティブな反応もあったが、第3話以降は**“化ける”予感しかしない**。
途中離脱は、確実に損する。
まとめ
- 第1話:テンポは悪いが、キャラ紹介としての構成は緻密
- 第2話:物語が動き始め、セリフの妙も冴え渡る
- 第3話以降:三谷幸喜の脚本術が真価を発揮するタイミング
📺 次回予告を見た限りでは、物語が一気に加速しそう。
三谷幸喜ワールドがどんな形で炸裂するのか、引き続き注目したい。

