『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』第5話|菅田将暉が孤軍奮闘!

ドラマ

<あらすじ>

「夏の夜の夢」公演初日を迎えたWS劇場で、舞台監督・伴工作(野間口徹)が手際よくスケジュールを説明。続いて久部三成(菅田将暉)が「劇団クベシアター、旗揚げです」と宣言し、場内は歓声に包まれる。お祓いのため神主・江頭論平(坂東彌十郎)と娘の樹里(浜辺美波)が登場。リカ(二階堂ふみ)に目を奪われる父に樹里はあきれ気味。静寂の中、祭壇を前にお祓いが始まり、久部は強い決意を胸にステージを見つめる——。

絶対三角関係!久部×リカ×樹里 

ドラマ全体は菅田将暉演じる久部が率いる劇団久部シアターの初日に向かっていくのですが今回のポイントはやはり倖田リカ(二階堂ふみ)と江頭樹里(浜辺美波)の2人の女性と久部との関係。ここが贅沢で一番おもしろポイントかも知れません!

久部のリカに対する表情や振る舞いは明らかに気がある。そこに樹里へ公園チケットを渡すシーンでの会話には、何やら好き好きオーラが出てます。

ドラマの番手を見てもこの2人の女性が密接に絡んでくるのはわかってましたが、いよいよですね。

そうなると、久部というキャラクターの設定がよくわからなくなる。舞台が命でシェークスピアがライフワークの舞台オタク。女性は二の次というか苦手なイメージを勝手に思い込んでました。どうやら修正が必要かも知れない。

新キャラクター登場でどう変わる!?

WS劇場のモギリ、毛利里奈(福井夏)が活躍する。演出補助?として定時で帰るキャラとしてすでに登場角だった彼女が久部劇団を窮地を救うキャラとして際立つ。

福井夏さんは舞台を中心に活躍する方。大手の制作プロダクションのMMJの立ち上げたレーベル「BLUE LABEL」所属。ドラマの中でも踊りを披露し、存在感を出してきました。もっと出白を作ってあげれば面白いのに・・といっても難しいだろうな。

そして稀代のシェークスピア俳優“是尾礼三郎”として浅野和之が新登場。第5回のラスト近くに登場したので本領発揮は次回以降。浅野さんといえば、三谷作品の常連キャスト「鎌倉殿の13人」などにも出演。2024年にはシェークスピアの「リヤ王」にも出るリアル・シェークスピア俳優でもあるのです。今後のドラマの展開に大きく関係するとわかっていても、若干、地味路線。

練習した舞台シーンは一切なし

ドラマは初日の開演までのドタバタを描き進みます。そしていよいよ開幕といったところで、菅田将暉の落胆して酒を飲むシーンへ。久部が落胆してビールをこぼすシーンなどの細かい演出もありますが。

我々視聴者は初日が失敗に終わったことを知ります。

ええ!?リカが練習したスリラーは?支配人のカンペ騒動は?トニーの芝居は!?あれだけフリを丁寧に描いて、舞台シーンは無し。随分思い切りがいいなと思いつつ、構成としては理解できる。このまま初日見せたら、この先繰り返しになりかねないですよね。映像的には稽古と本番の違いは区別つきにくい。だって同じセットだし。でも、これはこの先の布石なんですよねおそらく。

まとめ

よく考えると、舞台の話が多くて舞台を知らないほとんどの視聴者は置いていかれかねない内容でした。この先の展開次第では離脱しかねない話に見えてしまう。しかし、それだけにメインの菅田将暉の奮闘が光る回でもあった。熱量のある芝居に感情移入はできる。

何より、菅田将暉ショーでした。菅田くんを見たい場合、満足できる。よく考えると、5話まで菅田将暉ショーにならなかっただけでもすごい。それだけキャストが魅力的ってことですね。

そして、私が好きな市原隼人、菊地凛子の出番が少ない回で残念でした。

次回以降、起爆剤が欲しい。正直、登場人物が多すぎて、二階堂ふみと浜辺美波を余らせてないか心配になる回でした。

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