群雄割拠のバンタム級 いったん整理 世界戦の日本人独占状態は最低1年は続く

ボクシング

1年以上にわたりバンタム級はファンを楽しませてくれました。そして、まだまだ楽しませてくれそうです。メジャー4団体を日本人が独占したのが2024年。WBC中谷潤人、IBF西田凌佑、WBA井上拓真、WBO武居由樹。堤聖也が井上を破り新王者になり、中谷・西田の統一戦。堤が休養王者となりバルガスが正規王者、比嘉大吾が挑戦するもドロー。武居がまさかの防衛失敗。統一王者の中谷が階級アップのためベルト返上。そのうちの1本WBCのベルトをかけて王座決定戦が11月に行われる。80〜90年代の日本ボクシングを知っていると夢のような時代です。

2024年 5月2024年 10月2025年 6月2025年 9月2025年 11月
WBC中谷潤人中谷潤人中谷潤人ーーーー那須川or井上
WBA井上拓真堤聖也休養王者 堤聖也
正規王者 バルガス
休養王者 堤聖也
正規王者 バルガス
休養王者 堤聖也
正規王者 バルガス
WBO武居由樹武居由樹武居由樹メディナメディナ
IBF西田凌佑西田凌佑中谷潤人ーーーーーーーー

王者にはなっていませんが、比嘉大吾が24年9月武居、25年2月堤、7月バルガスと3戦連続世界戦という、稀有な記録を打ち立てた。いずれも判定までもつれこみ負け、ドロー、ドローという結果。引退宣言をしましたが、圧倒的に負けた試合がないだけに惜しい。東スポ情報でドネアの対戦相手って出てたけど4回連続あるか!?

日本バンタム級チャンピオンの増田陸も虎視眈々。「Prime Video Boxing13」での左一閃で衝撃1R KO。世界へ向けてアピール万全。順当にいけば次はIBF、というより空いているのはそこしかないですよね。年末か年明けか、期待してます。

武居由樹はメディナに衝撃的なTKO負けを喫したが、現役続行とのことで再起が待たれます。半年後ダイレクトリマッチ見たいけど、メディナ強かったしなぁ。やるなら26年春。

そして、休養明けの堤聖也vsバルガスとの因縁対決。盟友比嘉大吾の雪辱なるか?王者乱発のWBAで存在を示すには格好の試合となります。流れ的には年末。

この流れに割り込むとすれば、IBFで世界ランキング入りしているOPBF東洋太平洋バンタム級王者ケネス・ラバー。試合見たけどメチャ強い。けど、どこにどのタイミングで挑戦できるのか見ものですね。あと、WBAのノニト・ドネア先輩はメインストリームにはならない気がします。

しばらく統一戦はなさそう。お互い目の前のベルトを守ったり、獲りに行くので一所懸命。それだけに濃密なドラマが待っていそうです。多くても1選手で1年3〜4試合と考えると2026年末まではバンタム級の世界戦は日本人主役の試合が続きそうです。

※この記事は那須川天心vs.井上拓真の発表会見の後、数日後に書いたものです。最新情報は更新してまとめますのでご容赦ください。

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