第4話は、シリーズ全体の空気がぐっと変わった回でした。コメディの軽さの中に、明らかに“不穏な影”と“能力者としての宿命”が濃く差し込んでくる。
キャラたちの表情、何気ない行動、ちょっとしたセリフが後々効いてきそうで、見ていてずっと胸がざわつく。そんな回でした。
◆カプセルを飲んだ四季 ——「正体」を隠し続ける限界か
冒頭からいきなり緊張感。
“例のカプセル”を四季が誤って飲んでしまったことを仲間に話す文太。本格的に物語の鍵となりそうな気配を漂わせます。
そして、兆は「正体を知られてはならない」と強く言い切り、「このままでは間に合わない」と意味深なセリフ。
何に“間に合わない”のか?
何の“到達点”を目指してミッションを積み上げているのか?
これまで「日々の小さなミッション」程度に見えていた彼らの行動が、実はもっと大きな計画の一部だったのかもしれない。視聴者を一気に先へ先へと誘う展開でした。
◆円寂の過去に影 —— ゴミ収集係、ホームレスの男との関係
円寂が町内会の集まりでお菓子を配り、ゴミ分類係に立候補する。が、ホームレスの男性と親しげに話す姿を見られてしまい、「前にそういう所にいたは知ってるけど」と勘ぐられる。
円寂の“過去”に触れる伏線がここで静かに置かれました。
第4話全体に漂う「実は全員どこかに秘密がある」ムードを強めるエピソード。
◆ミッション92〜100の“時短”紹介
怒涛の編集でミッション92〜100を一気に紹介。
本来なら1話分にしてもいいぐらいの内容をサラッと流すあたり、逆に「本筋はそこじゃない」ことを強調しているようにも。
彼らは“日々の仕事”として淡々とミッションを消化している。
その先の“目的”が何なのかが、ますます気になってしまう。
◆桜介と息子 —— 花束に込められた小さな愛情
ここで突然訪れるほっこりパート。
桜介の元へ息子が“母親の結婚記念日用の花”を買いに来る。
ほんの短いシーンなのに、家族の温度、親子の関係性、桜介の優しさが一気に伝わる場面。
だが、この後、このシーンの裏側が効いてくる
◆北村匠海・市松登場!
四季の勤めるクリーニング店の客として、さらっと現れる市松(北村匠海)。
ただの客に見えるけど…そんなわけない。出た瞬間から“ただ者ではない感”が全身から溢れてました。
OPに“agent”と肩書きがついているのも何か意味がありそう。
いよいよ彼が物語を大きく動かす予兆が濃厚。彼が未確認因子なのか?
◆お好み焼きパーティーと市松の素行調査
本来“タコ焼きパーティー”のはずが、まさかのお好み焼きに変更されるゆる展開。
その後、市松の指揮に対する態度を見て嫉妬した文太が市松の素行調査。
・遠距離恋愛中らしい
・相手は高校の同級生
普通の青年に聞こえるが、何か引っかかる。
“普通を演じている”匂いがプンプン。
◆「いつ終わるかわからない」半蔵の言葉
ミッション生活について、半蔵がふとこぼす。
「いつ終わるかわからない生活だからなあ」
この重さ。
笑いの中に混ぜてくる切なさ。
この作品らしい名シーンでした。
◆四季の誕生日、文太の悩み
四季の誕生日が近いと知り、文太がプレゼントに悩む。
「好きなものを知らない」と正直に漏らす文太の不器用さが愛しい。
ところが誕生日は“明日”だった。
このズレが文太っぽくて、まだ距離がある2人の微妙な関係を象徴するエピソード。
そこで四季を見張っていた人物を発見——市松。やっぱり怪しかった。
◆謎の電話の相手「あいちゃん」
市松が部屋で誰かと電話をしている。
相手は「あいちゃん」。
クジョウもう1人のメンバーはクジョウ。
そこへ文太と半蔵が乗り込んでくる。
超能力研究会に属していると告白。「僕にも超能力ください!」「弟子にしてください」という。
けれど同時に、紫苑周りでは不穏が増す。桜介にもらった花を捨て、怪しい表情を浮かべる紫苑。
一気にミステリー度が跳ね上がる。
◆四季が覚醒!? 風を操る?
普通のデートを楽しむ四季と文太。
そして、四季の“能力”描写が登場。
息を吹きかけただけで風を巻き起こすような表現。
何かが確実に“目覚めてきた”。
◆市松と紫苑もカプセルを——
そしてラスト、紫苑と市松が例の“カプセル”を飲む。
クジョウにすすめられて——というのがまた怖い。
この二人が能力者として“覚醒する”のか、そしてクジョウは何者?あのカプセルはノナマーレのものではない?
◆次回予告、ヴィラン登場!ついに本格SFへ
第5話予告で、ついに“ヴィラン”が現れる気配。
ここから物語は一気に本格SFモードへ突入しそう。
今までのゆるさ・日常の笑い・小さな謎が全部つながるのは、まさにこれからでしょう。
次回、絶対に見逃せない回になりそうです。

