やはり鮎美の設定リセットから入る第2話。 テーマは「変わる」。そして、細かい伏線も“ありあり”の回でした。
〜あらすじ〜
鮎美(夏帆)は久々に再会した勝男(竹内涼真)が、自分に気づかないことに衝撃を受ける。彼と別れる決意をしたきっかけ――美容師・渚(サーヤ)との出会いで「自分が何を好きか」を考えるようになった日々を思い出す。自分らしく生き始めた鮎美は、酒屋の店員・ミナト(青木柚)と出会う。一方の勝男は未練を抱えつつ、後輩・南川(杏花)に勧められたマッチングアプリに興味を持ち始め…。
新キャラクター登場!美容師サーヤで鮎美チェンジ!?
鮎美が訪れる行きつけの美容院で登場する渚役のサーヤ。 ハマってますね。自然体なのに印象的。 そのご主人が働く店へとシーンは移り、そこはミュージックバーのような空間。
鮎美の心の声が刺さる。
「チャラい」「チャラすぎる」
登場するお酒はテキーラ。 この時点で“禁断の世界への第一歩感”が漂う。 …でも確かに、昔付き合っていた彼女にも言われた気がします。 「テキーラ飲むやつってチャラい」って。笑
「変わる」ために家を出る鮎美、そのスピード感がリアル
家を出て、渚の自宅で髪を染めてもらう鮎美。 その表情に少しの解放感。 「ワクワクする」というセリフがあるんですが、展開のスピード感がリアルでいい。 失恋や離婚の直後って、現実的な理由よりも“感情のリセット”が先にくるんですね。本当の自分探しを始める。自分は何者なのか?
一方の勝男、やっぱり「決めつけ男」健在
会社でのシーン。後輩からマッチングアプリを勧められる勝男。 それに対して、「本物の出会いなんてそこにない」と決めつける。 まだまだ変わっていない。
後輩の南川役・杏花さん、安定感のあるキャラ。 どこかで見たことがあると思ったら、存在感ある俳優さんですね。 飲み会シーンでの活躍も光る。 「コークハイ好き」って設定が妙に刺さりました。
舞台は東京西部・ロケ地のリアル感。高円寺の商店街や井草森公園など、舞台は東京西部のリアルな街並み。 この距離感、生活感がドラマを支えています。
勝男と南川の“コークハイ会話”が秀逸
ソロ飲みする勝男の前に現れる南川。 彼女が好きなコークハイを試し飲みしながら、勝男が言う。
「新しい扉が開いたところ」
ポジティブすぎるだろ。 でもこのズレた明るさが、勝男の魅力でもあり、痛さでもある。
勝男=理屈男。その不器用さがにじむ
とにかく理屈っぽいんですよね。 「全ての出来事には自分で説明できる理由があるはず」と思い込んでいる。 でも人にはそれぞれ、言葉にできない感情や背景がある。
理屈だけでは説明できないことは山ほどある。 勝男はそこにまだ気づけていない。
筑前煮と顆粒出汁──タイトルの意味を考える
後輩を自宅に招いて筑前煮をふるまう勝男。 そこへ鮎美が鍵を返しにやってくる。 顆粒出汁が筑前煮の“秘密のコツ”だったと知り、ショックを受ける勝男。
「出汁は素材から取るものだ」と決めつけていた彼にとって、 顆粒出汁=邪道だった。 でも、その“常識”こそが彼を縛っていたのかもしれない。
顆粒出汁を握りしめて転ぶ勝男のシーン。 一見ギャグですが、人生の比喩のようにも見える。 さすがTBSのホームドラマ、絶妙なバランスです。鮎美が本当の自分を改めて考えたように、勝男は自分の信じていた価値観が揺らぐ。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」というタイトルの意味
第1話では鮎美のセリフかと思っていたけど、どうやら違う。 この言葉は、誰かを責めるためじゃなく、自分への問いかけ?このタイトルの“本当の意味”が見えてくるのは、まだ先かもしれません。
ミナトとの出会いと今後の伏線
テキーラをきっかけに登場するミナトくん。 番手的にも、これから鮎美の物語の中で鍵を握りそう。 最後に中条あやみさん登場。 一気に物語が動き出す予感。
まとめ:意外と深い、考察したくなるドラマ
正直、第1話の時点では「軽めのホームコメディか」と思っていましたが、
第2話はぐっと人間ドラマとしての厚みが出てきました。新キャラの登場させ方も飽きさせない工夫を感じる。秀作ドラマです!
「理屈では説明できないことがある」
──勝男のように、つい“正しさ”に逃げる人間ほど刺さるセリフが多い。
・鮎美の「変化」と「気づき」がテーマ
・顆粒出汁が象徴する“本物とは何か”の問い
・新キャラ登場で物語が加速
来週からは、スマホを片手にSNS反応を見ながらリアタイ視聴を決意。自分がズレてないかチェックしたい笑
想像以上に深く、優しく、面白い第2話でした。

