今回ついに登場した椿(中条あやみ)。物語は2話までよりもさらに枝が広がっていくのだが、幹は勝男(竹内涼真)と鮎美(夏帆)の2人であることが浮かび上がる。今回は新しい扉を開いた2人がどうなるか、そこが見どころです!
竹内涼真と中条あやみの並びは、美男美女すぎて画面が強い
勝男の“地雷トーク”はまだ健在。マッチングアプリで出会った椿との初対面シーン「レザーなのに露出」「和食にワイン?」——。
言葉の端々に“治ってない感”が漂う。ただここまで来ると、共感はあまりなく、もはや重箱の隅突いてる感もあるので、もう少し自然な噛み合わなさで描いてくれたらいいのと感じた。
それにしても、中条あやみさんのメイク、少し変わった?目元の印象が柔らかくなっていて、以前より大人っぽい雰囲気。
おでんの具で描く「価値観のズレ」
椿との“お家デート”で勝男が「おでん」を作ることを決意。おでんのタネを選ぶシーンは、今回いちばん刺さった。
「ウィンナー入れる派?入れない派?」——この何気ない会話に、彼らの“生活観のズレ”が滲む。
まさに“あるある”すぎて笑ったけど、同時に「わかる…!」と共感。第3話で一番刺さりました。こういう小さな価値観の違いが積み重なって、関係って変わっていくんですよね。
おでんの味の染み込ませ方を語る勝男のエピソードも、どこかほっこり。
母親が料理上手すぎたパターン、あるあるすぎて納得。「母の味が基準」な男が、恋人に“勘違いした理想”を押しつけてしまう構図。
勝男の背景が見えるシーンでもありました。
「椿は俺だ」──似た者同士がぶつかる時
今回、鮎美と勝男のカットバック構成が続く。
お互いに別々の場所で相手を思い出しながら過ごす日々。
そんな中で現れた椿は、まさに“女版・勝男”。価値観を押しつけがちで、正論を正直に言いすぎてしまうタイプ。
そして「椿は俺だ」と気づく勝男のセリフには、彼自身の“未熟さ”と“成長の兆し”が見えた。
ただ、展開が早い。セリフ量も多く、情報がギュッと詰まりすぎている印象。
テンポで見せ切る編集のリズムは見事だけど、実写でこれをやるのは本当に難しい。
一歩引いて見ると、勝男が“情緒不安定な男”に見えてしまった。
でもこのテンポ感、演出としてはかなりチャレンジしてる。セリフの量とシーンの数が釣り合ってないくらいセリフ多い気がする。
それを脚本と演技で“詰め込み”を成立させるって、なかなかできることじゃないと思う。
照明と色で“ポップさ”を保つ演出
夜の公園シーンの照明が柔らかく、作品全体に“ポップさ”を残しているのがこのドラマの特徴。
全体通して見た目のトーンで救われる。椿との朝のシーンでもカーテンからの光が柔らかい。
勝男のシャツの派手さも、その一環かもしれない。視覚的には明るく、でも中身はじわじわと重くなる構造が面白い。
まとめ:変わるつもりのない男と、変化を受け入れようとする女
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」というタイトルそのものが、この作品のテーマを象徴している。
自分を変わってるつもりはないのに、結果として変わっていった勝男。そこに気づいた途端に反省、号泣モード連発。いきなりキャラ崩壊気味。
一方で、自分の中の“答え”を探し、ミナトを好きになった自分が正しいと感じた鮎美。でもあるあるだけど、、変わった自分が自分を好きになってます。
2人の関係がどう着地するのか、まだ読めないけれど——
「変化」はいつだって一方通行じゃない、そんなリアルな恋愛模様が描かれているように感じました。
【ひとことメモ】
- 勝男の“反省ランチ”シーン、今後も恒例化しそう
- テレビが4:3比率で映るシーン=勝男の「古い価値観」の象徴?
- 後輩キャラ2人の“マッチポンプ”ぶりが、ドラマの装置として機能

